第一話【不安】


―朝―

自己嫌悪の朝が やって来た。腰からくる疼痛に顔をしかめながら 俺―リンク―は ゆっくりと体を起こし ひそかに ため息を吐いて横で寝てる奴―マルス―の顔を見る。(無防備な顔して寝てるなぁ。)幸せそうにも見える奴の顔を見てると文句の一つも言えなくなってしまう。(……、そろそろ言わなきゃ、だよなぁ。[俺等って ちゃんと付き合ってるの?]…って。)[ハッキリしてくれないなら もうこんな関係やめよう。]ともいった方が良いかもしれない。でも言えずにいる。それは、たぶん 長く こんな曖昧な関係を続けて情が移ったせいかもしれないし…(ただ、体の相性が良くて病みつきになってるせいか。)……両方 言えるかもしれない。そうやって考えていると ふと、昨夜、情事が行われる前に考えていた事も思い出す。〔俺と こいつの関係が始まった きっかけ〕……結局、最初から体の関係しか無かった様に思う。行為の最中に多少の愛を感じる事はあるけど それも一瞬の夢みたいな物で、こうやって朝が来たら愛なんて解らなくなってしまう。「…一回でも良いから俺の事…、“好きだ”って言ってくれよ」そう小さな声で呟いてみたが もちろんマルスには聞こえてない。(俺も不安ならマルスを叩き起こしてハッキリ言えば良いのに。)…ハッキリ言えたら どんなに良いか。でも嫌われるのが怖くて言えない。〔マルスは そんな事で相手を嫌う様な奴じゃない〕とも思うけど〔絶対に俺の事を嫌わない〕と いう確信は持てない。本当に一回も好きだの愛してるだのという甘ったるい言葉を言われた事が無いせいだ。…………一人で ずっと物思いに ふけっている内にマルスが起きてきた。そして優しく声を かけてくる。「…リンク、おはよう。体は大丈夫? 昨夜は少し無理させちゃったから…。」…いつも こうだ。俺に無理させるクセして朝 起きたら真っ先に俺の事を心配してくる。本当に心から心配してるのか分からない感じに微笑んでるのに俺の心は解けてく。〔もう このまま どんな関係でも良いからマルスと繋がっていたい〕…そう思ってしまう。
(…俺ってマルスに取って都合の良い相手なんだろうなぁ)そう自分を諫める様に心の中で呟きながらマルスに返事をする――。



_________ハイ、ケータイで やってるので文字数が そろそろ限界です。ピット君は次回か次次回あたりに出てくる予定です。

でわノシ

プロローグ

……俺―リンク―とあいつ―マルス―は
現在、だいぶ微妙で曖昧な関係だ。                       
(そもそも 俺等が こんな変な関係に
なった きっかけって何だったっけ。)                                         
俺は自室のベッドに転がりながら
あいつとの思い出を蘇らせる。                                                              
――確か、あの日は いつもと変わらない
穏やかな日だった。                             
…そう。
あいつが あんな事を するまでは。                                        
……あいつは 俺と昼食を食べ終えた後、『一緒に、少し散歩を しようか』
と声を かけてきた。
                   俺は〔まぁ、少し位なら…〕
と思って了承した。
あの日は春だったので暖かく、
色んな発見が あって途中までは
楽しい散歩に なっていた。
だが、その帰り道で 事件は起きた。                      
あいつが……、マルス
いきなりキスしてきたのだ。
しかも…その……、
普通のキスじゃなく……
もっと深い…恋人同士でも
そんなに しない様なキスを。                                            
キス自体した事の なかった俺は
立っているのが
やっとの状態に させられて……、                                          
と、そこで思い出すのを やめる。
顔が赤くなり、体が疼いてきたからだ。
頭から追い払おうとしても
なかなか出て行ってはくれない。                                           
(くそっ!もう、何だよ!俺のバカ!
あんな余計な事は
思い出さなくて良いのに!)                          
俺は体に湧き上がる妖しい感覚を
追い払おうと頭を左右に振る。                                                              
…と、その時 部屋に
ノックの音が響き、
俺は〈ビクリ〉と体を震わせた。
こんな時間に やってくるのは
あいつしか いない――、
                                                         
「リンク?入るよ?」そう一声かけて
部屋に入ってきたのは……そう。                                          
「…っ、マルス。」                                                 
マルスは 微笑みながら
ベッドに いる俺に 向かってきた。
そして俺に覆い被さり
逃げられない様にしてから甘い声で囁く。                                      
「今日も、シようか?」                                               
俺が返事を する前に深いキスを してくる。                                      
あぁ、そうだ。あの時も こいつは
こんな風に深いキスをして
俺を とろけさせたんだ――。                                           

                                                                                                                                                                                                                                        • -

           ハイ、gdgdな文章で、しかも何かR指定な 雰囲気に なってしまいましたが 流石に そこまで詳しくは書きませんよ?
と、いうか書けません。
何はともあれ次回を お楽しみに!

……そもそも見てくれる人 いるのかな?