第二話【寂しい】

自分の心を偽りながらマルスに朝の挨拶をして あちこち痛む体を どうにか動かして風呂に入り着替えた。…そして俺が風呂から上がった頃には もうマルスは いなかった。自分の部屋に戻って風呂に入るのだろう。いつもの事だ。もう慣れた。…でも 「寂しい…な。」思わず口をついて出た自分の本音。そして そのまま少しボーっと しておきたかったが俺にはしなければならない事が まだ ある。 〔ちろり〕と目だけを動かしてシーツを見やると案の定 汚れていた。(洗濯しねぇと。)もう毎日の事なので慣れたが 流石に生々しすぎて少し目眩がする。……結局、汚れたシーツを洗濯して新しいのに替える作業が終わると朝食の時間を少し過ぎてしまっていた。(誰もいない食堂に行って一人で朝食をとるのか…)考えるだけで少し憂鬱だ。俺は基本的に一人が苦手だからだ。特に広いところで一人…というシチュエーションは寂しすぎる。(まぁ、でも朝食だけはキチンと とっておかないとな。)そして食堂に向かった。……食堂の中は 〔しん…〕としている。(やっぱり誰もいないか。)そう思った矢先に「あっ!リンクさん!」声を かけられ誰だろうと思って声のした方を見るとピットが いた。「あ…れ。ピット。お前も今から朝食?」いつも早起きのピットにしては珍しいな…と思いながら聞いてみると「いえ。朝食は もう済ましてますけど最近リンクさんを食堂で見かける回数が減ったので…どうしたのかな、と。」…要は俺が ここに来るまで ずっと待っていた、と。ピットは皆まで言わないが そういう事だろうと思う。何か…悪い事をした様な気分だ。別に こいつが勝手に待っていただけなので俺が罪悪感を覚える必要はないのだが 何か お詫びでもしたくなる。「リンクさん?朝食…とらないんですか?」…と、俺がボーっとしてたらピットが そう言ってきた。「あぁ、いや、食べるけどピットは これから どうするんだ?」「ボクはリンクさんと お話したいです。」…どうやら俺と一緒に居てくれるらしい。正直な所、嬉しかったがピットに そう言うのも恥ずかしいので とりあえず二人で食堂に入って俺一人だけ朝食を とり始めた。ピットは俺と話したいと言ってた割に俺の食事を妨げない様にか あまり喋らなかった。その代わりに俺を じっと見てくる――。




ヤバす。文字数ギリギリ(汗)中途半端に終わったけど次回も見てね!!ノシ