第七話【予想外】

注意、今回はちょっとR指定な単語が出てきます。


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「その、マルスさんと会うのを…特に夜に会うのを やめてくれませんか」ピットの口から出たこの一言は俺の予想の範囲内だった。が、ここから―ピットが更に重ねた言葉―が問題だ。「だって不公平じゃないですか。僕はリンクさんに告白した日から変に避けられて話す事さえ あまり出来なかったのに、なのにマルスさんは自分の思った様にリンクさんとセックスしてる。」流石に そんな事を言われるとは思ってなかった。ピットが そんな過激な言葉を使うなんて…。俺は一瞬 固まってしまったが すぐに「な、何で俺とマルスが そんな…事を してるって思うんだよ」と戸惑いを隠しきれないままに聞いた。「“何で”って。夜に する事と言えば一つだって子供でも分かりますよ。」顔を赤くして居心地悪そうに そう返答されると言葉に詰まり そして気付いた(そうだ。こんな事をピットに言わせているのは俺…なんだ。)俺さえ ちゃんとハッキリと決めれていたらピットが こんな事を俺に言いに来なくて済んだはずだ。そう思うと今までも少なからず持っていた罪悪感が波の様に押し寄せてきた。でも どうする事も出来ずに今度は俺が俯いたまま黙ってしまう。するとピットが沈黙を破る。「…だから、その、僕とマルスさんが公平に なるにはマルスさんがリンクさんの部屋に来なければ良いんですけど でも、それは無理なんですよね?」どうやら本題に戻ったらしいがピットが何を言いたいのか何故そこまで知っているのか(もしくは知った風に言うのか)計り兼ねて黙ったままでいると俺の沈黙を肯定と取ったらしい「だったら僕は僕なりに考えてマルスさんと同じ位置に立ちます。」そう言い、何故かソファから立って俺の方まで寄ってきた。それを不審に思って ふと顔を上げてピットの表情を窺おうとする…前に押し倒された。俺の座っていた所はベッドだったので どこかを打ち付けたりはしなかったが この状況について行けず目を白黒させているとピットが「ごめんなさい。まだリンクさんの ちゃんとした気持ちを聞いてもないのに こんな事するのはダメだって分かってるんですけど、でも、これが僕なりに考えた結果なんです。」そう言って俺の返事を聞くのを恐れてかキスをして口を塞いでくる――。



前々から思ってたんですが この俺の一言スペース要らなくね?でわ また次回ノシ